サンフランシスコとコロナウイルス

3月16日月曜日、サンフランシスコ市はコロナウイルス感染拡大の防止のため、市民に不要不急の外出の自粛を要請しました。期間は3月17日火曜日〜4月7日火曜日までの3週間。
前日に出されたバー、ワイナリーの営業自粛要請に続いてジム等もクローズ、レストランはキャパを絞って営業することが可能でしたが、殆どが自粛。持ち帰りのみの営業になりました。
その他スーパーマーケット、ホームセンター、ドラッグストア、ペット用品店等、生活に必要な店は引き続き通常営業を続けています。

翌朝、都心部から人が消えました。
会社、みんなWFH(Work From Homeの略日本でいうテレワーク)だからね。
歩いている人でマスクをしている人もぐっと増えました。
といっても1割から3割に増えた程度。

↑これはオフィス街

↑これは金融街と隣接するイタリア街の様子。
余談だけどサンフランシスコは中華街とイタリア街が隣接しています。

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フェリービルはほとんどのお店が休みに。
最後の画像はチーズ販売店で営業は可能でしたが閉めてしまいました。
日系の惣菜屋さん(日本のデパ地下のRF1みたいの)は営業を続けるそうです。

DELICA
http://www.delicasf.com/

*3月18日水曜日現在の情報です
その他
アイスクリーム(https://www.humphryslocombe.com/
パン(https://www.ferrybuildingmarketplace.com/merchants/acme-bread-company/
チーズケーキ(https://www.ferrybuildingmarketplace.com/merchants/san-francisco-cheesecake-co/
エンパナーダ(https://www.ferrybuildingmarketplace.com/merchants/el-porteno-empanadas/
上記計5店舗が引き続き営業しています。

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Shelter in place を強めの外出禁止令だと勘違いしてしまった人も少なくなかったようですが、買い物だけではなく、ジョギング、散歩などは ”social distance” (感染防止に適切な人との物理的距離。だいたい180cmくらい)を保つ範囲で全然出来ます。

(わざと引きで撮ってますので気になる人はピンチして拡大してください)

わたしたちが「宗兄弟のどっちか」と名付けているおにいさんも相変わらず毎日同じ時間にジョギングしていますし、海沿いの遊歩道はむしろ人が増えました。

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話が前後しますが、パニック買いがはじまったのは、先月末2月29日土曜日のことでした。
生活保護(のようなもの)支給日と、ベイエリアの南側で感染者が増え始めたことが重なったのが原因ではないかと個人的に推測しています。そのためコストコに比べると割高なすぐ側のお店Targetの紙類はすごくよく売れてるなという程度でした。

これ以前からすでに消毒薬などは売れ、棚が空になっていました。

アジア系の人達がお米の買い占めに走ったのも同じ時期。
日系スーパーからはお米が消えました。

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(人物が写ってるので塗りつぶしてあります。友人撮影)

この後、在庫は一気に回復します。

以降、世界中どこでも同じでしょうが、品薄なものはトイペ、パスタ。確かにいつ行ってもスーパーは混み合う様になりましたが慌ててモノを買う状態ではありませんでした。
家の紙類はいつもどおりWalmartのオンラインで普通に注文、配送も翌々日でした。

ところが、事態は先週末、13日の金曜日に急変します。
大統領がコロナウイルスについて記者会見をするという報道があり、その後ニューヨークのマンハッタンがロックダウン(都市封鎖)されるという噂が一気に広まった日です。この日を境にWhole Foods Marketの当日配送が全く機能しなくなりました。
用事があり空港近くまで行っていたので、まず定点観測している同じTargetに寄ってみました。


なぜか猫砂まで売れている。お一人様一個の張り紙をアメリカでみるのは初めてでした。


冷凍庫からっぽ。たぶん冷凍野菜だと思うんだけど、何が入ってたのかもはやわかんない。

うちは食品、洗剤、紙類は豊富にあるのですが、アップルパイを作るパイシートだけは是が非でも確保したく、帰り、15時頃うちの近くのWhole Foods Marketに寄ると


ものすごい人。生肉がない。全然ない。対面肉コーナーは長蛇の列。(列の横がパック入りの生肉)でももうほぼ完売。3枚目は卵。一個も残ってない。
普通の量しか買ってない人も少なくなかったのですが、パニック買いというよりは

「なにかに備えるための買いだめ」

混雑しているところを避けたり、”social distance” なんかまるで無縁。

わたしは無事パイシートとりんごと牛乳を確保して帰宅。
夕方には玉ねぎの皮程度しか残ってない位買い尽くされていたそうです。

日曜日
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仕入れすぎだろ、どうするの?と思っていた日系スーパーのお米は見事売れていました。
なぜかおいしい方のお米はたくさん残ってた。

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話は戻って、今日18日水曜日。外出自粛3日目。午前10時半過ぎ
どうでもいいけど、生まれて初めてパジャマにフリース羽織って外出した。寒かった。

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すいている。
保たれる”social distance”

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普段よりきっちり商品がある牛乳類

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相変わらずからっぽの棚もあります(これ元がなんだかわからない)

肉は鶏肉だけ相変わらず欠品。
牛、豚はいつもどおり。パック肉より対面のほうが豊富。
奥にちらっと写っている冷蔵庫はヨーグルト類。いつもと同じ品揃えでした。
パスタはPB商品だけ大量にあった。たまごも並べている最中だった。

外出自粛の効果は感染拡大抑止だけではないんだと痛感しました。

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今日も無事パイシートを確保。
細く切ってそのまま砂糖まぶして焼くだけですごくおいしいのですごくおすすめです。

食べ物の在庫が豊富になって皆少し安心したのか、地元ニュースで「外に出て運動して健康を保とう」という有識者の見解が流れたからか、はたまた先の見えないひきこもり生活にすでに飽きはじめているのかはわかりませんが

今日の海沿いはここ何日かで最も人がいました。公園の遊具で遊んでいるお子さんもいました。今は夏時間がはじまり、夕方が少し長くなり、「寒い夏」が来る前の楽しい季節でもあります。こもってばかりはもったいないですからね。

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でも

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今朝からうちの近所は板を打ち付ける作業をしているお店が増えました。暴動(略奪)対策だと思います。明らかにホームレスが増えて雰囲気はよろしくなく、店舗に常駐している警官も営業自粛でもちろん居ないので、正直、コロナウイルスよりこちらのほうが不安です。
同じ建物にも避難する人が出てきました。

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3週間、どうか皆様安全に、少しでも心豊かに過ごしましょう。

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うちに来てから体重が4キロ増えました。すくすく。

新しい日々のはじまり

約1年前、3月の終わり、わたしたちはしょんぼりしながら無言で車に乗っていた。

前年の感謝祭の日にわたしが東京から連れてきた黒いラブラドールが14歳で天寿を全うし、間髪入れずにイヌを飼うべく毎週のようにサンフランシスコ市内や近郊のアダプト(里親さがし)センターに通うものの、なかなか縁に恵まれなかったためだ。

焦らず探そう。今日はとりあえずJaneでコーヒーでも飲んで帰ろう。

お店の少し手前に車を停めたら、坂の上から、ノーリードの黒いツヤツヤのラブラドールが歩いてきた。うちのイヌの若い時にそっくりだった。ちょっとくせ毛気味の毛並みもヘラヘラと笑ってるように見える顔もよく似ていた。夢でも見てるのかと思った。少し過剰なくらいイヌに寛容なサンフランシスコでもあんな人通りの多い週末の午後にノーリード、しかもよく似た黒いラブラドールとか奇遇にも程がある。もちろん夢ではない。彼は並びのBenefit Cosmeticsに入っていった。おやつをもらっていた。程なくして飼い主さんらしき背の大きい白人男性が「彼は毎日ここでおやつをもらうんだよ〜」と話しかけてきた。

即聞いた。
「ブリーダーさんを教えてもらってもいいですか?」
「わたし、去年飼ってたラブラドールが亡くなって……今新しいイヌを探し」
まで言うと、飼い主さんは

何歳だったの??
東京から連れてきたの?すごいすごい!
写真持ってる?見せて見せて!!わーかわいいなぁ
顔真っ白だね! 僕の前のイヌと同じだよ!
前のイヌも黒いラブラドールだったの!
次のイヌも絶対ラブラドールにしなよ!

イタリアのトスカーナってわかる?日本人ならわかるよね。
Tuscanyね。それと同じ名前のブリーダーさん。Tuscany Kennel
場所はUC Davisわかる?そのDavisの隣のwintersってとこ。ググって連絡してみて!
僕のイヌの名前はBoxster。オーナーに教えてもらったって言って!
結構待つと思うよ!僕は8ヶ月待ったよ!

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すぐ検索したものの何故か全く見つけられない。3時間ほど必死で探し、ようやく「ブリーダー情報交換サイト」に、とても似た名前のブリーダーさんを見つけた。
連絡先は記載されておらずそのサイト内からとりあえずメッセージを送れるようになっていた。
「私達は去年14歳のラブラドールを亡くしました。今日、Boxsterくんのオーナーから聞いたブリーダーさんが、そちらではないかと思います。是非連絡をください」
藁をもすがる思いで文字制限のある中全て盛り込んで送ると、すぐ連絡が来た。

「Boxsterは確かにうちの子です。ウェイトリストいれますね。連絡先詳細を教えてください。」
これだけだった。
ブリーダー界は農場と同じ白人中心の世界。偏見かもしれないけど英語のたどたどしいアジア人にはかなり冷たい。(過去にドッグショーを見に行ったことがあり同じカリフォルニアでもこんなに違うものかとカルチャーショックだった)ましてや連絡先を公表していないようなブリーダーさんなら尚更である。
連絡先詳細を送るついでに自分たちの経歴とイヌの思い出と写真をいっぱい貼って送った。

「色は何色が良い?男の子?女の子?ウェイトリストは次の次の交配までいっぱいだから最短でもクリスマスになるよ!でも必ず連絡するから待ってて!」

次に届いたものは最初と全く違う気さくな文面になった。

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ところがその後ブリーダーさんから特に連絡がないまま12月を迎えた。
Boxsterくんも一度も見かけなかった。
クリスマスカードは一応送った。でももう諦めてた。

イヌのいない生活は慣れてしまうと快適だった。
好きな時間に起き、天気予報を気にする必要もない。雨降りを過剰に気にすることもない。食事に出かけて足早に帰ってくることもない。寒い中眠い中外に行かなくてもよい。
わたしはイヌを失ったけど自由な時間を手に入れた。それはそれで楽しい。

もうイヌ飼わないかも。

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「クリスマスカードありがとう!イヌ生まれたから見に来て!」

 

年明けに唐突に連絡が来た。最初に見に行ったのは1月10日。
ブリーダーさんご夫妻は白人。とてもいい人達で感激してしまうほど。
話が盛り上がって帰りに自家製ジャーキーをお土産に頂いた。
成犬しか見たことのない旦那はまだチワワくらいの子犬のあまりのかわいさに泣きそうになっていた。でも即決することが出来ない。

翌日、やっぱ諦めようか……と車の中で話してたら、黒いピカピカの、ノーリードのラブラドールがボールくわえたまま信号待ちしてた。二度見した。
Boxsterくんだった。

嘘でしょう?こんなことってある???

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2月に入り、もう一度見にいくと頭数は半分になっていた。
悩んだ。今日は決断しないとダメだ。

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売約済み印をつけられる名称未設定ちゃん2ヶ月。

ここまできても、なんだか実感がなかった。
友達に話すわけでもなく(この投稿で皆初めて知る)

わたしはほんとうにいぬをまたかうの?

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先週、とりあえず必要なものを物色しにベイエリア中のペットグッズ屋さんを見て回り、ペットフードの最新知識を叩き込み、いよいよ心の準備ができた。
その帰り道に、なんと、また、黒いピカピカの、ノーリードのラブラドールがボールをくわえたまま信号渡ってた。もちろんBoxsterくんだ。

アニメでもこんないい所で偶然登場する展開そうないってば。

今回は流石に車を停めた。急ブレーキ踏んだので後ろの車にめちゃくちゃ怒られたけどそんなのどうでも良かった。とにかく窓あけて大声で呼んだ。

「わたしたちのことを覚えている?」

おお!!もちろん覚えてるよ!その後どうなった!

「来週来る!」

電話番号を交換した。飼い主さんのお名前はヨハンさんという。
わたしたちにまたイヌを飼うきっかけを与えてくれたのはヨハンさんではない。
Boxsterくんだ。

これは間違いなく縁だ。

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今日、名称未設定ちゃんを迎えに行き、連れて帰ってきました。
3ヶ月、予想外に大きくなっていてすでに24lbs(約11kg)
一番喜んだのはわたしでも旦那でもない、ネコ。
ネコは全く警戒せず、子犬にニオイ嗅がれまくっても怒らず、兄貴風を吹かせている。

わたしの、新しい日々がはじまる。