アメリカに引っ越してきて1年が経ちました/イヌが手術しました。

10月15日土曜日でアメリカに引っ越して1年が経ちました。

という内容で記事を書こうと思ってネタをいろいろ温めていたのですが…。

イヌが手術をしました。結論から言うと元気です。
以下どうしてもうまくまとめられず支離滅裂気味でオチもない長文をどうぞ。

13日木曜日の朝、イヌの脚がおかしくしばらく様子を見ましたが一向に改善する気配がないため病院(SPCA)に連れていきました。前日、同じ病院で血液検査を受けていたので何かおかしいところがあればすぐわかるはず。病院についてすぐレントゲン撮影。

「お腹の中に何か大きな物がある」
「ガンかもしれないのですぐ超音波診断を」

目の前が真っ暗になりました。

お腹が大きいのは気になっていましたが急に大きくなったわけではないためあちこちにできている脂肪腫と同じものだと思っていました。
万が一を考え3ヶ月に一度血液検査を受け、この1年数値はほとんど同じ。なぜ…。

超音波診断を受けられる別の病院にすぐ移動。
夕方になりやっと検査が終わり、出てきた獣医さんは言いました。

「このまま入院して明日の朝腎臓を片方摘出します」
「腎臓の中に膿が溜まっています(腎嚢腫)」

たとえ腎臓を片方とってもガンよりマシ。
少し安心したものの、うちのイヌは未去勢で今まで一度も麻酔をかけたことがありません。高齢犬の手術で一番怖いのは「麻酔から目覚めないこと」です。

翌朝、手術開始を待っているのですが手術前にかかってくるはずの電話が一向にかかってこない。おかしい。
10時を過ぎてようやくかかってきた電話に絶句。

「腎臓は両方共正常。摘出はしない。」
「お腹の塊はやはりガンかもしれず、この大きさだと手遅れの可能性がある。」
「開けてダメならそのまま閉じる。」
「手術しますかどうしますか?」

何はともあれ開けてみないと話になりません。手術をお願いしました。
朝からだったはずの手術は昼過ぎにようやく開始。

1時間半後、獣医さんから電話。

「お腹の中の塊は3キロ」
「脾臓の横にも小さな腫瘍がありそちらも摘出した」
「たぶん悪性とかそういうのではない」

夜になり無事に麻酔から覚め、詳しい話は翌日へ持ち越し。
そして渡米してちょうど1年、10月15日土曜日の朝

様子見に来てドクターから話を聞いた後、少し散歩させてあげてください。」

様子見に来てはわかる。散歩させてあげてください???
うちは12歳の老犬で昨日1時間半近い手術したんだよね?どうなってんだ??
と思いながら病院に行ったら痛いのと不安でピーピー言いながらも嬉しそうに犬が出てきました。病院のまわりを軽く散歩したあとご飯をモリモリ食べていました。
もう頭の中はクエスチョンマークでいっぱいです。
一ヶ月くらい歩けないんじゃないかと思っていたし、人間だって手術したら翌日にいきなり飯なんか食えないし…と思ってたら獣医さんが

夕方退院させていいですよ〜

えええええええええええええええええええええ!?
こうして無事(?)渡米1年の記念日を自宅で過ごす事ができました。強運。

お腹の傷は30cm近く、後ろ足にはモルヒネテープを巻いてあります。

話が前後しますが、そのお腹の謎の塊。
獣医さん(どうみてもベテラン)も初めてみたらしく、何か全くわからない肉塊でもない水でもない脂肪でもないとにかく謎の塊が腹膜と腹膜の間に、どこにも癒着せずきれいに成長していたそうです。ピノコか?
そのため内臓には一切傷がなく、消化の良いものなら食べても問題ないけど後ろ足のテープ巻いてるうちは副作用で食欲全く無くなる……はずなんですが、家に帰ってきてまず普通にご飯を食べていました。足りない足りないと更にご飯を食べたがるのでなんかおかしいのではないかと病院に問い合わせしたら笑われてしまいましたwww

痛いのか薬の副作用なのか一晩中家の中をウロウロして心配しましたが、朝になり外に軽く散歩に行きご飯をしっかり食べさせたら寝ました。

お腹減ってたんか!
でもまぁ食欲があるのはいいこと。
傷をベロベロすることもなく、もらってきたエリザベスカラーを使うこともほぼなく、道行く人にお腹どうしたの?と聞かれ「いやこないだの金曜日に手術して…」というと驚愕されるくらいよく歩き
長い散歩は2週間くらい控えるように言われていたのですが、昨日チェックアップで特に問題もなく、なにより体力が余ってるようなので、今日は久々にビールやさんに行きました。
手術前日、願掛けがてら閉店ぎりぎりでビールやさんに駆け込み、泣きながらビールを飲み、お店の人にしばらく来られないと伝え…たんだけどあっさり復活。君すごいよ。

※病理の結果、お腹の中のものはすべて良性でした。


実は6月に救急で病院にかかったとき、触診した獣医さんが
「お腹に何か水分のようなものが溜まっている、内臓から出血している可能性がある。このまま手術になるかもしれない。」
ところがレントゲンを撮ったら特に内臓からの出血はなく「慌ててごめんなさい…」ってことがあったのでした。
でもお腹が丸いから肝臓が肥大しているのかもしれないし超音波診断受けたほうがいいよと指摘をされていたのです。
肝臓は何でもなかったけど確かに「何か水分のようなものが溜まって」いました。その獣医さんは触診だけで見抜くなんて天才じゃないかと…。
3キロって軽めの新生児くらいですからね。さぞかし重かったことでしょう。ごめんねイヌ。
寝息も静かになり、水をよく飲むようになりました。

それから今回手術をしたVCA San Franciscoに、いつもペットホテルサービスを利用している空港の近くのVCAと兼任の看護婦さんがいるらしく、うちのイヌに気づいたその看護師さんは一生懸命名前を呼んで声をかけてくれたそうで…。こんなにかわいがってもらっていたのかと感激。

イヌはすっかりアメリカに馴染んでいたんだなぁ。私も少し見習わないと。
一年経っての雑感その他は後日また。

お見舞いをくださったみなさん本当にありがとうございました。
皆さんに支えられた分長生きしないとダメだよ迂闊に死ねないからね!と言い聞かせておりますw(笑い事じゃない!