Sequoia sake(セコイヤサケ)

りんたろうに初めて行った時「サンフランシスコで作ってるお酒」をすすめられ、飲んでその美味しさにびっくりした酒

sequoia sake
http://www.sequoiasake.com/

念願かなって見学に行くことが出来ました。はじさんありがとうございます!

※画像、参加者の皆さんのお顔を適当に消してあります。あまりの適当さに心が痛みますが消さないわけにいかないしごめんなさい。

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思っていたよりずっと小さなウエアハウス(倉庫)で作られているお酒。ラインナップは↑の画像の”生” “原酒” “にごり”の三種類。近々大吟醸の醸造をはじめるそう。楽しみ。

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醸造過程の解説を聞き

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醸造中のお酒も見せていただいた。
このタンク一つで700本ぶんしか作れなく(×2)瓶詰め、ラベリング作業は手作業。なのに年間出荷量50000本!すごい!

で、細かい醸造話はあちこちのベイエリア著名ブログ様が記事にしてくれていると予想されますので後日そのリンクを探して貼ります。THE 他力本願!
わたしは気になったこと、おもしろかったこと、思ったことなどを。

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・醸造過程の説明は英語の方がわかりやすい。

英語の方が非常にシンプル。パワポ×オーナー兼杜氏のジェイクさんの説明がTEDばりに上手いというのはもちろんそうなのですが、用語自体がわかりやすい気がしました。
(参考: https://www.japansake.or.jp/sake/know/what/03.html )
日本酒知識が無いどころか、日本酒というものを知らない人に対して如何に簡単にわかりやすく説明するかというのは非常に大切なことではないかと。
余談ですがジェイクさんは阪大でグラフィックデザインを学んでいたそうでパワポまじわかりやすかったwww

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精米歩合の説明も日本にいた時は何度説明されてもふーん、くらいに聞き流していたのですが、英語×パワポだとすんなり入る不思議。日本酒褒めてんだかパワポ褒めてんだかわかんなくなってきたので次。

・生酒にこだわる理由を聞いた
自分が好きだから!(笑)
もう一つは生酒(unpasteurized)の日本からの輸入が出来ない(難しい)ため流通量が少ないから。生酒ダメなんか!

・仕込み水はなんと!サンフランシスコの水道水!
サンフランシスコ市の水道水の水源はヨセミテなどの雪解け水。なのでイメージ的にはおいしそうですが、まさかそのまま使えるレベルとは!(もちろん専門機関で分析済)
但し鉄分、マンガンなどは徹底的に濾過。床掃除以外道具の洗浄、手洗いなどもすべて濾過水で行うそうです。

(余談ですがわたしは日本の友達などに「アメリカではお米炊く時どうしているんですか?」「髪バサバサになりません?」などと聞かれる度に何言ってんだ?と謎でしかたなかったのですが、サンノゼなどは硬水なんですねー。知りませんでした。各家庭にろ過装置が設置されていたりするようです。参考:ウォーター・ソフナーのメンテ。 )

・酒造りをビジネスにしようと思ったきっかけを聞いた。

「日本酒が好きで飲みたかった」というこれ以上ないシンプルな回答が返ってきてわろたwww
ただ、日本酒を作る→販売する、には様々な免許(ライセンス)の取得が必要。カリフォルニア州の場合はワイン醸造免許×ビール製造免許両方が必要。販売はまた別。大変。

・一番苦労していることを聞いたら酒造りそのものではなかった

出荷後各飲食店での品質管理。必ず冷蔵庫に入れてくださいと伝えても常温放置されることがある。にごり酒も当初火入れなしで販売していたが夏場に(常温保存で)品質が大きく変化してしまったことがあり、現在は火入れして販売。難しいね。

・一番売れているのはにごり酒。
アメリカではにごり酒がウケるらしい。にごり酒無いのかと問い合わせ受けることが多いのでラインナップに加えた。
飲んでみると軽い。ふわふわした軽さ。日本酒好き(甘辛問わず)にはちょっと物足りない感じ。これがアメリカでウケる標準的な味なんだなぁと思うといろいろ思うところはあった。

・ラベル
「日本酒に興味はあるが名前が覚えられない」「漢字がむつかしくて読めない」「名前自体を発音出来ない」という意見を多く聞きわかりやすい名前とラベルに。確かに読め(発音でき)ないの多いだろね……

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最後に突如チョコレートムースが登場!何事かと思ったら酒粕を使ったチョコレートムース!
酒粕の販売にはまた別の免許がいるため残念ながら小売はしていないんだけど、このチョコレートムースが美味!お酒にめちゃくちゃ合う!セコイヤ生を飲みながら食べるとより一層お酒の香り、風味がふぁーっと引き立つ!わたし甘いものがあまり得意ではないにも関わらずこのチョコレートムースはおかわりしてしまった!

セコイヤサケ、サンフランシスコ観光屈指の面白さ。必ずまた行きたい。

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松尾大社の神様が神棚に。

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わたしが知らないだけかもしれないけど、サンフランシスコ界隈(ほかの地域を知らないのでこのあたりだけにしましたが)では兵庫京都以外の西日本のお酒がどうも弱いのと、何故か日本で全くメジャーじゃない(玄人ウケ的にも)お酒がやたら出回ってたりで少しさみしい。

セコイヤのにごり酒を飲んでこの酒がウケるならあの酒も!ラベルの漢字が難しい字が読めないという話を聞いてだったらあの酒もこの酒も!と次々と脳裏をよぎる愛すべき酒瓶たち。いつの日かサンフランシスコをはじめ全米でその、あの酒この酒が当たり前に飲め正当に評価される日が来る日を願ってやまない、と共にセコイヤサケが日本で飲める日がくるといいな。

日本でセコイヤを、サンフランシスコであの酒この酒を広められる機会がいつか来ますように。

Sequoia sake(セコイヤサケ)」への2件のフィードバック

  1. チョコムース美味そう!
    だけじゃあれなんでw,サンノゼの水についてもうちょっと調べたらサンノゼ市内でも違うみたいです。
    https://www.sjwater.com/for_your_business/builders_contractors/water_flow_design/water_supply_source
    3種類の水源をブレンドしてるようですが、地下水の硬水度がひどいw。
    https://www.sjwater.com/for_your_information/education_safety/frequently_asked_questions/hard_and_soft_water

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    1. 毎回勝手にブログリンク貼ってすみませんwwwwwwwww
      チョコレートムースは作り方を説明していたような気がしましたが、食べるのに夢中で全く聞いていませんでした!w 私チョコレートって一ヶ月に一回食べるか食べないかレベルに食べないのですが本当に美味しかったです。
      お水、味しそう……。硬水味www
      ググッたらなんか日本酒には硬水の方がいいらしいようなことが出てきたんですけど、サンノゼのレベルだとダメでしょうね。ウォーターソフナーの記事読むまで全く知らなかったのですよ。旦那が前に住んでいたパロアルトもそこまでの硬水ではなかった(のかマンションにソフナーが付いていたのを知らなかったか)ようでそのリンクみてびっくりしてました。

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